進化してきているタイムレコーダー

企業に勤務する従業員の勤怠管理の重要な要の一つにタイムレコーダーがあります。定時出勤・定時退勤・早退時刻・遅刻時刻を記録し、勤務時間・早退と遅刻の回数・欠勤または有給休暇の日数を算出する機械で、月単位・日単位・分単位で正確に動き職場の規律を維持しているのです。勤務記録のタイプ別で、タイムカードと呼ばれるペーパーを使う方式と身分証明書兼用のICカードを使う方式の2つのタイムレコーダーに分けられます。ペーパー式は、記録対象者分の長形型のタイムカードが差し込まれた棚が備え付けられていて、自分のタイムカードを今日の日付面を表にしてタイムレコーダーに差し込むと、タイムカードに時間が印字される仕掛けのものです。このタイムカードの上部には赤面と青面の印刷が施されており、この色で出勤・退勤が分かりますし、半月ごとの15日単位に記録するので、表面から裏面に印字面を変えていきながらアナログ的視点で月日の経過を知ることがでます。また、タイムカードはペーパー式のため、打刻忘れ・遅刻・早退・週休・有給・振休・公欠等の機械で印字できない記録と勤務時間・残業時間・有給取得日数等の時間計算は、勤怠管理の担当職員が手作業で行います。そのため、担当職員には正確・厳正・公平・就業規則に精通している管理能力と適性が求められます。この計算には計算するシステムが別途必要となり、1ヶ月に1度必ず次月の新しいタイムカードと交換する作業日が必要になり手間が掛かります。ICカード式は、タイムレコーダーに出退勤を記録すると共に、これ自体が身分証明書及びオートロック式ドア操作兼用機能も持つ優れものです。ICチップが内臓され、この中に職員の個人情報が記録されていて、非接触型通信機能でタイムレコーダーと情報をやり取りします。この方法では、ペーパー式で行っていた打刻忘れ等の手書き作業と勤務時間計算等の人的作業は無くなり、タイムレコーダーと連動しているコンピューターが給与算定の基準である勤務日数と勤務時間・残業時間等を自動的に計算しますし、月単位で行っていたタイムカードの交換作業も入りません。また、この先1ヶ月単位の職員個人の勤務予定を、未来カレンダー機能を用いて予め入力しおくことが可能で、職員の勤務状況を瞬時に把握することが出来ます。そのため、勤怠管理担当者の負担軽減につながりますが、勤怠管理専用コンピューターの操作で、簡単に勤務実態が訂正出来てしまうので、担当者には高度な倫理観とコンプライアンス能力が求められています。